【チェストをDIY】引き出しと扉付きの小型収納

実家からの依頼で、小型のチェストをDIYします。
チェスト上段は引き出し、下段は観音開きの扉にしたいと思います。

そのために、今回「スライドレール」と「スライド蝶番」の取り付けにトライします。
結果、とても楽しかったです! 難易度もそれほど高くありません。

引き出しや扉のある棚をDIYするときなどに参考にしていただければと思います。

以下のような項目を中心に、寸法の設定方法や今回DIYしてわかった注意点などを記載しています。

今回のDIYのポイント
・「スライドレール」で引き出しを作成
・「スライド蝶番」で扉を作成
・「アンティークワックス」で塗装
目次

小型チェストの完成状態

早速ですが、完成状態の写真です。
上段に引き出し、下段に扉をつけました。

通常、DIYで扉どうしの隙間や扉と引き出しとの隙間を均一に仕上げるのはなかなか難しいです。
理由は、蝶番をねじ止めする際などにどうしてもズレが出てしまうからです。

しかし、今回利用した「スライド蝶番」は取り付け後に前後左右に位置の調整ができるので、扉どうしの隙間や上下位置も良い感じに調整できました。

塗料はターナーの「アンティークワックス」を使用しました。
適度に落ち着いた風合いになり気に入っています。

構想~木材のカット

上段は引き出し、下段は観音開きの扉にします。
木材は主にパインの集成材を使おうと思います。

構想、木材購入

まずは構想図です。
DIYとは言え、事前に図を書いておかないとどのくらいの木材を買わないといけないかがわかりません。
特にホームセンターで木材をカットしてもらうという場合は必須です。

今回作るチェストは設置場所から考えて、高さ・幅が50センチくらいのサイズとします。(脚含まず)

構想図をもとにホームセンターで材料購入です。

木材は主にパイン集成材にしました。
引き出しの中は重量が軽い桐集成材、見えない背面はラワン合板です。

木材のカット

木材を丸ノコを使ってカットします。
ホームセンターでカットしてもらう方法もあります。

出来上がりをイメージするためにカットした状態でざっと合わせてみます。
(まだ固定はしていません)

なかなか良い感じではないでしょうか?

引き出し(内部)の組み立て

まずは引き出し内部を組み立てます。
木割れ防止のため下穴をあけてからねじ固定していきます。
なお、ここは外から見える部分ではないので、ねじ頭を隠す必要はありません。

引き出し内部が組み立てられました。

本体の組み立て

チェストの本体となる部分を組み立てます。

板同士の固定はねじを使わずに、「ビスケット」で接合しようと思います。
ねじ頭が見えなくできるためデザイン的にすっきりします。

以前ナイトテーブルをDIYした際にビスケットジョイントにトライしたのですが、気に入ったので今回も利用します。 

なお、今回もビスケット用の専用工具(3万円くらいする)ではなくトリマーで加工します。

ビスケットジョイント用の穴をあけられるトリマービットで板に溝を作ります。
溝を切りたい位置に印をつけて・・・

トリマーで加工します。

ビスケットを入れる溝が切れました。
↓このようにビスケットが嵌まります

ただし、側板の下図に示す部分はこのトリマービットでは加工できません。

この部分については通常のトリマービットで溝を切ります。

これですべてのビスケットジョイント用の溝が加工できました。
仮で組み立ててみたところ、問題なさそうです。

ビスケットジョイント部に「タイトボンド」を塗って固定します。
ちなみに、はみ出たタイトボンドは乾く前に拭き取っておかないと後で取り除くのに苦労します

フランクリン タイトボンド 115mL(4oz)


この状態で数時間乾燥させました。
本当はクランプ圧着したいですが、長いクランプを持っていない・・・

背面に関してはラワン合板で補強しています。
背面は見えないのでねじ固定です。

ここで、ビスケットジョイントの弱点が露呈しました。

板の反りがあると次の写真のように隙間ができてしまいます。
ねじ固定の場合は、ねじ固定時に反りが矯正されますが、ビスケットのボンド固定の場合は矯正されません。
まあ、言わなければわからないレベルの隙間なのでそのまま行きます(笑)

次ページ:引き出しの取り付け(スライドレール)

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