木工DIY初級者の中には
「どの工具から揃えたらよいかわからない」
という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、15年以上趣味としてDIYを楽しんできた中で、特によく使う工具を中心に
・最初に揃えたい工具7選
・あると便利な工具6選
を紹介しています。
最初の工具選びの参考にしてみてください。
よく使う工具マトリクス
DIYでよく使う工具を「必要性」「使用難易度」で分類し、以下のグラフのように表してみます。
DIY初級者は、このうち「必要性」が高く「使用難易度」が低いもの(点線で囲んだグラフの左上部分)を最初に揃えるのが良いと言えます。
実際は作りたいものによって必要性が変わるのですが、木工DIYで棚などをつくる想定で考えました。
最初に揃えたい工具7選
まずは、最初に揃えたい工具7選です(グラフの左上の領域、「必要性」が高く「使用難易度」が低いもの)。
どの工具もあると便利ですし、使用難易度も低く初級者でも使いやすいものです。
なお、これらの中で電動工具は
②電動ドリルドライバー
④ジグソー
の2つです。
DIY初級者の方で電動工具を検討している方はここから始めるのが良いと思います。
最初に揃えたい工具① ドライバー
まずはドライバーです。
DIYで何を作るにしても、ねじ止めは登場することが多いです。
ひとまず
・プラスドライバー 1番
・プラスドライバー 2番
があれば多くのねじに対応できます。
「1番」「2番」は先端のサイズを表していて、1番はねじの径2~2.9mm、2番はねじの径3~5mmに適合します。
マイナスドライバーはあまり使いませんので、必要な場面が出てきたら購入すればよいと思います。
私は写真のような「電工用ドライバー」が持ちやすいので気に入って使っています。(電工用ですが木工にも問題なく使えます)
最初に揃えたい工具② 電動ドリルドライバー
穴あけ・ねじ締めを1台で行える、木工作業には必須級と言っても良い工具、電動ドリルドライバーです。
電動ドリルドライバーは、先端のビットを変えることでドリルにもドライバーにもなります。
ねじを打つ前の下穴をあけたり、ねじを締めるのを電動で行うことができます。
DIYでの使用頻度は非常に高く、最初に購入する電動工具の筆頭になると思います。
ずっと使えますし、私は初めての電動工具は電動ドリルドライバーが良いと思います。
なお、電動ドリルドライバーはコード式ではなく取り扱いやすい「充電式」一択です。
最初に揃えたい工具③ ノコギリ
つづいては言わずと知れた「ノコギリ」です。
木材はホームセンターでカットしてもらうこともできますが、そのためには完璧に設計できていないといけないです。
机の天板など、板一枚だけであれば良いですが、棚など少し複雑な作品になると必ず「やっぱりこの長さでカットしたい!」という場面が出てきますので、ノコギリはあった方が良いと思います。
ノコギリは「ゼットソー」というものが有名で間違いないと思われます。
(すみません、私はゼットソーは持っていないのでこれに関しては私の実体験でなく受け売りです。 DIY系YouTuberで信頼できるカミヤ先生がおっしゃっていたので間違いないかと・・・)
最初に揃えたい工具④ ジグソー
ジグソーは③の手動ノコギリに比較すると圧倒的にラクに材料をカットできるようになります。
ひとまず「ノコギリが電動になったもの」と考えていただいて良いです。
(と言うとDIY玄人の方々にそうじゃないと怒られるのですが、ざっくり言うとそうなるということで・・・)
同じカットするための電動工具「丸ノコ」と比較して安全性が高く、初心者にも扱いやすいです。
また、曲線カットができるという丸ノコには無い特徴があります。
丸ノコほどカット精度・速度は出ませんが、最初に揃えるのにおすすめの電動工具です。
ジグソーの使い方の記事は以下のリンクを参照ください
最初に揃えたい工具⑤ サシガネ
「大工道具の王様」サシガネは写真のようなL字型の定規です。
木材に墨付け(カットの目印のための下書き線)をする際によく使います。
写真のように木材に当てることで、木材の端面に対して直角の線が引けます。
サシガネを使わないDIYは無いのでは?というほど使用頻度が高いです。
設計図通りの加工をするために必須の工具と言えます。
最初に揃えたい工具⑥ サンドペーパー(#120 #240 #400)
「工具」ではないかもしれませんが、DIYをするにあたり是非揃えたいものなので入れてしまいました。
表面を滑らかにする仕上げ、塗装の下地処理、簡単な形状修正などで活躍します。
※茶色の紙やすりではなく、白い「空砥ぎやすり」が断然おすすめです※
空砥ぎやすりは、目詰まりが少なくなる表面加工が施されており何回も使えます。(茶色のやつはすぐにダメになります)
サンドペーパーの用途
サンドペーパーは主に次のような用途に使用します。
・表面の仕上げ
カットした木材を組み立てただけだと、木材のバリ(エッジ)があったりして危ないため、サンドペーパーで磨いて滑らかにします。
・塗装の下準備
塗装前にサンドペーパーで下地処理をすることで塗装が均一に乗るようになり完成度があがります。
・形状の修正
粒度が荒いサンドペーパーを使って、ある程度の形状修正ができます。
角材のカドを丸くするなど。
番手はどれを揃えればよい?
サンドペーパーの表面の目の粗さは番手といわれ「#○○」と数字で表されます。
数字が大きいほど目が細かくなります。
私のおすすめは、とりあえず
#120
#240
#400
を持っておくのが良いと思います。
粗目#40~100 →ガリガリ形状修正するとき
中目#120~#240 →表面の凹凸をなくす仕上げ
細目#280~#800 →塗装の下準備、最終仕上げ
極細目#1000~ →超つるつるにしたい(木工ではあまり使わない)
最初に揃えたい工具⑦ 刷毛/ウエス
組み立てた木工作品に塗装をする際に必要となる刷毛、ウエスです。
塗装は作品を楽しくグレードアップしてくれるので、食わず嫌いの方は是非経験して欲しいです。
私はDIY初心者の頃に「オイルステイン」を初めて経験して以来、塗装が好きになりました。
以下の記事にオイルステイン(ワトコオイル)の塗り方を記載しておりますので見てみてください。
あると便利な工具6選
ここまで、最初に揃えたい工具について記載してきましたが、ここからは「あると便利な工具」です。
DIYを始める上で必ず必要ではないと思いますが、DIYをステップアップしてくれる工具です。
あると便利な工具① 丸ノコ
丸ノコは直線切りに特化した、精度とスピードに優れた電動工具です。
例えばウッドデッキをDIYしたい、というときに大量に木材を効率よくカットすることができます。
また、家具などを精度よく作りたい際にも活躍します。
ただし、刃が高速で回転し危険性もありますので注意して使いましょう。
丸ノコの特徴と使い方については以下の記事をご覧ください↓
あると便利な工具② トリマー
トリマーは「面取り」や「溝彫り」という加工ができる工具です。
DIYを一段レベルアップしてくれますが、刃が高速回転するので若干怖さがあります。
取り扱いにはある程度の慣れが必要です。
最初に揃える工具としての優先順位は低いと思います。
ビットを交換すると、下図のような加工ができます(MTR-42の取扱説明書から抜粋)。
次の写真は面取り加工をした例です。
リョービのトリマーMTR-42は使いやすくお勧めです↓
簡易的なトリマーテーブルを作成した記事↓ です。
あると便利な工具③ インパクトドライバー
インパクトドライバーは、電動ドライバーにハンマーのような動作を加えて大きな力でねじを締めることができます。
と聞くと、別に電動ドライバーで良いのでは?と思うかもしれません。
私も長らくそう考えていました。
インパクトドライバーが真価を発揮するのは、長いねじを使ったり、硬い木にねじを打ち込む場合です。
この場合は革命的に作業が楽になります。
私は最初に作ったウッドデッキは電動ドライバーで行い、2個目のウッドデッキはインパクトドライバーで行いましたが、作業スピード、手首への負担が雲泥の差でした。
ウッドデッキなど、長いねじを使ったり硬い木をねじ止めするDIYをする場合は是非欲しい電動工具になります。
あると便利な工具④ サンダー
サンダーは、サンドペーパーをパッド部に装着して振動させることでやすりがけを楽にする電動工具です。
高速で均一に表面を研磨できるため、広い面積の作業を効率的に行えます。
手動よりもムラなく仕上げられます。
注意点としては、
意外と騒音と振動が大きい
ことです。アパート等で使用する場合には注意が必要です。
あると便利な工具⑤ クランプ
部材を作業台に固定したり、接着剤が固まるまでの圧着に使用します。
また、電動工具で加工する際に部材を固定しておくことで安定して作業ができ、安全性も向上します。
あると便利な工具⑥ スコヤ
スコヤは「正確な直角が出ているか確認する」、「材料に直角な線を引く」ことに特化した定規です。
DIYにおいては直角がきれいに出ていることは重要で仕上がりに影響するので、持っておくと何かと便利です。
ちなみに、英語で言うとSquere(スクエア)で、これがスコヤになったそうです。
まとめ
「最初に揃えたい工具7選」「あると便利な工具6選」を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
DIYを始めるにあたって参考になればうれしいです。
当サイトは「趣味DIY」を推すブログです。
とにかく何か一つ作ってみませんか?
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