DIYで何かをつくりたい、あるいはすでにDIYを楽しんでいるけど電動工具にも興味があるという方の中には、「丸ノコ」が気になる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな丸ノコの特徴と使い方を解説しています。
ちなみに、当サイトとしてはDIYを全く経験したことがない初心者は「ジグソー」から始めるのが良いのではないかと考えています。
丸ノコとジグソーを比較した記事がありますので参考にしてみてください↓
丸ノコって何?
百聞は一見に如かず、丸ノコでカットしているところの動画です
このように、高速で回転する刃が木材を切断します。
丸ノコは直線切りに特化した電動工具です。
速く精度よくカットできます。
ただし刃が高速で回転するため、どうしても危険性を伴います。(妄想力のある人は大変なことになるのを想像してしまいますよね・・・)
ちなみに、丸ノコで木材を切断する際には大量の切り屑が発生します。
屋外で作業する、あるいは集塵機をつけるなどの対策をおすすめします。
丸ノコの特徴
概要がわかったところで、丸ノコの特徴を見ていきましょう。
特徴
丸ノコは手作業では実現できない「速さ」と「精度」で木材をカットできます。
ただし、直線切りのみで曲線は切れません。
・直線切りのみ
・精度、スピード〇
・若干の危険性を伴う
※危険性については、後ほど丸ノコで危険な「キックバック」という現象について記載します
丸ノコが活躍するDIY
それでは、どんなときに丸ノコがあると良いでしょうか?
私が実際に丸ノコを使ってDIYして、良さを実感した例を紹介します。
1.ウッドデッキ(大量の木材カット)
ウッドデッキをつくるなど、大量の木材カットが必要なDIYにおいては、丸ノコの「速さ」が活きます。
ジグソーでも代用可能ですが、効率という観点では丸ノコに軍配が上がります。
2.棚などの家具(精度よく作れる)
丸ノコは「正確な直線切り」ができるため、家具を精度よく作ることができます。
私のDIY遍歴で、木材カット方法は
手ノコ(カットがとても大変)→ジグソー(電動工具の楽さに感動)→丸ノコ(精度アップ)
という順で経験しました。
個人的には無理に丸ノコを使用しなくても、ジグソー等でカット、あるいはホームセンターでカットしてもらうでも全然OKだと思います。
DIYにハマって来たら丸ノコを検討するのが良いのではないでしょうか。
丸ノコは「アルミベース」の機種をおすすめ
丸ノコは精度がメリットです。
このため、格安機種ではなくある程度の上位機種をおすすめします。
私自身、当初は安いものを使用していましたが、「直角に切れない」「丸ノコガイドに沿って切っているのに墨線通りにカットできない(原因は刃の出量によってカット位置が変わってしまうこと)」などの問題がありました。
このため、上位機種に変えたときの使いやすさ、精度の向上には感動しました。
●具体的にはどのような丸ノコが良い?
→精度が高いアルミ製ベースがついたものが良いです。
●コード式か充電式か?
充電式(コードレス)の方が場所を選ばず使えます。
ただし、充電式はコード式と比較して高いです。
一方、コード式であれば最上位機種が3万円弱で買えるので、作業場にコンセントがある方はコード式をお勧めします。
以下の記事に、HiKOKIの上位機種C6MEY(コード式) を購入して良かった点や調整方法を記載していますので合わせてご覧ください。
丸ノコの使い方
丸ノコの基本的な使い方です。
切る前に – 刃の出量を調整
丸ノコは刃の出る量を調整することができます。
写真のように、実際に木材に当てて出量を確認します。
カットする木材から数ミリはみ出るくらいが良いです。
※必ず電源を抜いた状態で行います
基本は定規やガイドに沿って切る
丸ノコを使う際には、基本的には何かしらの直線ガイドに沿ってカットします。
これは精度よく切るという面はもちろんですが、曲がる方向の力が加わると刃が木材に引っかかって「キックバック」と呼ばれる現象を起こしやすくなるためです。
以下のような専用の定規がホームセンターやwebで売っています。
また、DIYをするのが好きな方は丸ノコスライドガイドを自作するのがおすすめです。
丸ノコスライドガイドは私も作成しました。よろしければ参考にしてみてください↓
カット
前に述べたように、定規や丸ノコガイドに沿ってカットするのが基本です。
①回転スタート → ②前に動かす
※重要※
カットする木材に刃を当てる前に回転スタートさせます。
刃が木材に当たった状態で回転スタートさせると「キックバック」という丸ノコが手前に飛んでくる現象が起きます。
また、切り終わったら回転が止まってから丸ノコを持ち上げるようにします。
安定してカットする技(スタイロフォームを敷いてカット)
丸ノコを使用する際に、「スタイロフォーム」を敷いてカットすると安定して切ることができます。
「スタイロフォーム」とは発泡スチロールのような住宅用の断熱材で、ホームセンターで購入できます。
特に大きい板をカットする際に有効です。
次の写真のように、カットする木材から数ミリ刃が出るように調整します。
そしてカットする木材をスタイロフォームの上に敷いて、そのままカットします。
(スタイロフォームも一緒に切ります)
このように、スタイロフォームを使うと作業台の上で切るより安定して切ることができます。
キックバックについて
キックバックとは、電動丸ノコの刃が材料に引っかかり、急に後方(ユーザーの方)に跳ね返る現象のことです。
丸ノコを使う上で最も注意が必要な現象です。
場合によっては怪我につながる可能性があります。
キックバックについてはYouTube「カミヤ先生のDIY!チャンネル」で詳細な対策方法が述べられていますので、そのリンクを貼っておきます↓
対策としてはやはり
・たわみの無い状態で、まっすぐ切る
ことが重要と思います。
当サイトでも紹介したスタイロフォームを敷いて切る、丸ノコガイドを使用するなどが有効です。
また、もしキックバックを起こしても体に当たらないように
・丸ノコの真後ろに立たない
ことも重要です。
広葉樹などの硬い木を切る際は刃が挟まりやすいのですが、
・挟まったら回転を止めて、回転させずに引き抜く
・取れないほど挟まったときは手ノコで切って脱出
ですね(勉強になりました)。
終わりに
今回は電動工具「丸ノコ」を紹介しました。
精度・スピードという点で大きなメリットがあり、DIYをステップアップしてくれるものです。
一方で「キックバック」という危険性もありますが、危険性を理解して使用すれば強力なツールとなると思います。
私も安全第一でDIYを楽しみたいと思います。
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