靴箱をつくる
壁紙張りは初めての経験で苦労しましたが、次は勝手知ったる木工DIY、靴箱の作成です。
木材の準備
玄関は家の顔、というわけで今回は少し奮発して、外観で見える部分はタモ材を使用します。
外から見えない部分についてはパイン材や杉材を利用します。
Webの木材通販 マルトクショップ さんでタモの集成材を購入しました。
タモ集成材 600mm×4200mm 厚さ20mm 18700円
タモ集成材 360mm×1200mm 厚さ20mm 6670円
(2023年10月時点)
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丸ノコを使って必要サイズにカットします。
木材を一通りカットできました。
本体の組み立て
試しに簡単に合わせてみると、寸法的には問題なさそうです。(まだ組み立てません)
板同士の固定はビスケットジョイントを利用したいと思います。
(ビスケットジョイントだけだと板の反りが矯正できなかったので最終的にはねじを併用しました:後述)
ビスケットジョイント(トリマーで加工する方法)については以前ベッドサイドテーブルを作った際に記載しましたので以下のリンクもご参照ください

今回もトリマーのビスケットジョイント用ビットを使ってビスケット用の穴を作ります。


天板の裏側は通常のビットで加工します。


タモは広葉樹で、パインや杉などの針葉樹と比較すると硬いので、少しずつ削るのが良いです(私は一気にやろうとしてトリマービットを折りました・・・)
ビスケットジョイント用の穴が加工できたので、仮組してみます。


すると、天板が反りによって少し浮いてしまうことがわかりました。
ビスケットジョイントだけだとこれを矯正するのは困難です。
板の反りの矯正のため、ねじを使用することにします。
とは言え、そもそもビスケットジョイントをするのはねじを外観に見せたくないためです。
そこで、ねじ頭を木で栓をすることで隠そうと思います。(木栓)
準備として天板ねじの部分をドリルでザグっておきます。
深さはマスキングテープをドリルにつけて目印にしました。(深さは確か5~10mmにしたと思います)
ドッキング後ねじで止めます。


さて、ビスケットジョイント部の組み立てです。
タイトボンドをビスケット溝とビスケットに塗って・・・
ドッキングします。
そして、反り矯正のため天板のねじを打ちます。
(後ほど木栓でフタをします。)

背面の補強板はホームセンターに安く売っていた杉の羽目板を使いました。
背面の補強板はねじで固定します。
ひとまず骨組みが組みあがりました。
ここで、天板のねじ隠しの木栓をします。
ねじ頭の凹みにボンドを流し込んで、
丸棒を挿し込み、ノコギリでカットします。
木栓ができました。
(後ほどやすりがけをして滑らかにします。)
扉の取り付け
扉を仮で置いてみます。
なかなか良さそうです。
扉に丁番を取り付けていきます。
蝶番は、
スガツネ工業
オリンピア スライド丁番 C付全カブセ 360-C26-19T
を使用します。
スライド丁番は靴箱に限らず、扉をDIYするのであればおすすめです。
取り付け後に前後左右、奥行きの調整ができるので若干の加工誤差が修正できるので、私のような素人DIYerにはもってこいです。
<扉側の加工>
直径35mmのボアビットを使用して電動ドリルで穴をあけます。


穴にスライド蝶番を入れてねじ固定します。


<本体側の加工>
スライド蝶番を取り付けた扉を合わせて、本体側にねじ固定します。


※ちなみに、スライド蝶番はねじを外さなくても着脱可能です
スライド蝶番の寸法設定については以下のチェストDIYの記事にも記載しましたのでご参照ください↓

ここで問題発生!!
左の扉を閉めたとき、合わせ部が干渉してしまい最後まで閉まりません(次の写真)。
まあこのくらいはよくあることなので、おとなしくカットします。


サイズを修正して、扉が閉まるようになりました。


ニスを塗る
今回の靴箱は明るい色にしたいので、塗装はせずに木材そのままの色を活かしたいと思います。
広葉樹は外観が良く、そのまま使いたくなります。
そのため、つや消しクリアのニスのみを塗ることにします。
ニスを塗る前の下地処理
塗装の下準備と同様に、やすりがけで下地処理します。
#240のサンドペーパーを使用しました。

やすりがけをしたらそのままニスを塗っても良いと思いますが、今回は真面目にサンディングシーラーで下塗りをしようと思います。


サンディングシーラーの乾燥後、軽くやすりがけしました。(サンドペーパー#400使用)

これでニスを塗る準備万端です。
ニスを塗布
ニスを塗ります。
木の質感をできるだけ保ちたいので、「つや消しクリアー」とします。
刷毛で塗っていきます。


ニスが乾燥したら再びやすりがけ(サンドペーパー#400)し、2回目のニス塗りをします。


ニス塗布→乾燥→やすり掛け→ニス塗り
を繰り返すことで表面がなめらかになります。
今回、天面板に関しては3回くらいニスを塗りました。
靴箱の設置
ほぼ出来上がりましたので、玄関に設置します。
靴箱の設置・固定
元の靴箱があった位置に持っていきます。
タモ材は重いので運ぶのにひと苦労です。


靴箱を壁にねじ固定します。
ねじは柱のある位置に止めないと強度が出ませんので注意です。
柱の位置は間柱センサー(壁の中のどこに柱が入っているかがわかる)を利用して確認しました。

次に扉を取り付けます。
仕切り板(靴を置く板)の設置
仕切り板(靴を置く板)を設置します。
ホームセンターで杉材(厚さ13mm)を買いました。
カットもしてもらいました。
端材を使って、仕切り板を支える部材を作ります。
板を短冊状にカットします。


これを靴箱の内側にねじ固定します。
この支えの上に杉板を置きます。


同様に仕切り板を取り付けました。
ノブの取り付け
扉を開くノブを取り付けます。
ノブはホームセンターで購入しました。
穴をあけて前後からねじ固定するタイプです。


これで全工程完了しました。
完成
完成です!
木材の温かみがある外観を活かして以前より明るい玄関になりました。
やはり広葉樹は木目が美しいです。



また、上段の収納を撤去したことで空間ができて玄関が広く感じます。

今回のDIYは初めての壁紙貼りが経験出来て勉強になりました。
もちろん靴箱DIYの木工は安定の楽しさでした。
大満足のDIYになりました。
・靴箱の取り外しは思ったより簡単にできます(基本ねじで止まっているだけ)
・同じ大きさの靴箱に作り替えれば壁紙貼り替えも必要ありません
玄関の印象を変えたいという方は思い切って挑戦してみてはいかがでしょうか。
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