自作ギター / 作り方

目次

部品の取り付け

ようやく塗装まで終わりました。次は部品を取り付けていきます。

ペグ、ピックアップ、サドル

まずはペグです。
ゴトー製のペグを選びました。

次にブリッジの取り付けです。
1弦のところで弦長635mmとなる位置にねじ止めします。
「6弦は4mm後ろに設定」がセオリーのようです。つまりブリッジを少し斜めに取り付けます

(いきなりねじ止めしてしまいましたが、本来チューニングが合うことを確かめてからねじ止めすべきだったかもしれません。結果的にはブリッジの調整範囲に入っていたので問題ありませんでしたが・・・)

もう一点、ブリッジにはアース線をつけて背面に出しておく必要があります。(”ブリッジアース”)
写真がありませんが、ブリッジ取り付けの際に、ボディ裏側から挿入したリード線の一端をボディとブリッジの間に挟んでいます。このリード線をVol / Tone 回路のアース線につなげてグランドをとります。
これにより、弦に手で触れた際に回路が体を通じてグランドに接地し、ノイズを取るという仕組みになっています。(知らなかった・・・)

次はピックアップの取り付けです。

ピックアップはPRSの純正を購入しました。

フロント:Paul Reed Smith VINTAGE BASS BLACK
リア:Paul Reed Smith HFS TREBLE GOLD

弦、配線

実際に弦を張りつつ、ナットファイルでナットの溝を深くしていきます。
この際、溝の深さはヘッド側が深くなるように加工します(最初の写真のようにナットファイルを斜めに当てて削る)。

1~6弦が入る溝が出来上がりました。

VOL / TONE ポッド、ピックアップセレクターを設置しますが、まずノイズ対策のためキャビティ内に導電性塗料を刷毛で塗布しました。
導電性塗料は”Noise Hell”という製品をAmazonで購入しました。

Freedom Custom Guitar Research SP-D-01 Noise Hell ポリウレタン/エステル塗料用導電塗料


次にピックアップからの配線も行いました。
※写真で弦を入れる6個の穴の右の穴から入っている黒いリード線が「ブリッジアース」の配線です。

ストリングブッシュの設置です。下穴をあけ、ハンマーで打ち込みました。

カバーを設置

背面の部品部分にアルミカバーをつけてみました。

まずボディ側に「オニメナット」を打ち込みます。
そこに、ホームセンターで購入したアルミの板を、金切りばさみで切り取ってねじ止めしました。

モリギン RP オニメナットE M4×10 4個入

Vol/Toneノブの作成

ほぼ完成しましたが、ついでに Vol / Tone ノブも自作してみました。

材料切り出し

丸い棒をカットして、ポットに刺さる部分の穴をあけました。

ノブの塗装

ノブのベース色は黒にします。
「VOL」「TONE」の文字部をマスキングしてブラックを塗布し、マスキングした文字部分は元の木の肌が出るようにしました。

黒色に塗装後、ニスを塗りました。

Vol / Tone ノブを取り付けた状態です。(ただ差し込んだだけです)

自作ギター完成!

ついに完成です!
長かった・・・

完成品写真

音色は?

PRSの構成を真似て作っただけあって、PRSの特徴であるパワフルで豊かな中域を出します。
これはおそらくPRS純正のピックアップを搭載した影響が大きいと思われます。

参考にした本

今回の自作ギター制作にあたっての参考図書を紹介しておきます。
「はじめてのハンドクラフト・ギター」遠藤 智義 著
という本です。(参考にした、というより全面的に頼りました・・・)

はじめてのハンドクラフト・ギター 世界に1本だけのシグネチャー・モデルを“自分の手”で作ろう (ギター・マガジン)

おわりに

これまでのDIYで最も大変だった自作ギターですが、それだけに達成感は半端ではありませんでした。
「ギターを弾く、かつDIY好きな人」には自作ギター制作を強くおすすめしておきます。

作業場所について
正直、ワンルームアパートだとなかなか厳しいと思います。
ギターの外形カットやトリマーによる穴/溝 作成などは結構な音と大量の木屑が発生しますので・・・

とは言え自作ギター制作において最も重要なのは、絶対に作り上げるという情熱なので(個人の見解)、ワンルームでも何でも工夫すれば何とかなる・・・はずです。

追記:場所が無い場合は、ギター制作のための場所を提供してくれる工房もあるようです(私も将来使わせてもらうかもしれません:有料です)

昨今のコロナウィルスの状況でバンド活動ができていませんが、収束したらライブで使用したいです。DIYばかりしてないでギターの練習もしないと・・・

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コメント

コメント一覧 (4件)

    • 正確にはわからなくなってしまいましたが、工具なども含めるとだいたい8万円くらいだったと思います。
      (安さを追求すればもっと安くすることも可能です。ピックアップをPRS純正品にしたりしたので高くなりました)

      ・木材
      1.3万円

      ・工具類(この時点で持っていなかったトリマーなどの電動工具、およびギター作成専用の工具)
      約3.9万円

      ・ギター部品
      メモが残っていないのですが、おそらく3~4万円だったかと思います
      ピックアップはPRS純正にしたので高くて確か2万円程度でした(記憶があいまいです)。ピックアップは安いものもあります。

  • コメント失礼します。
    私も同じくAimokuさんで木材を探しています。
    バックの木材38mmが販売されてないみたいなのですが、主さんは45mm板を購入されてから38mmまで削ってバック材として使用しているのでしょうか?

    • マホガニーをaimokuさんで厚み調整していただいて購入しました。厚み調整は無料でした。
      (マホガニーを28mmに厚み調整、表側はハードメイプルの17mm を貼り合わせて合計45mmにしました)

      aimokuさんのホームページの下の方にある「サイズ・グレードについて」
      http://aimoku.shop-pro.jp/?mode=f2
      の中に「厚みの加工について(無料)」と記載がありましたので、現在も無料でやってくれるようです。

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